ロゼッタストーン日記

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zoom RSS 5月28日(金) ロゼッタストーン日記

<<   作成日時 : 2010/05/28 23:30   >>

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私が注目していた厚生労働省、村木厚子さんの裁判で、彼女の無罪がほぼ確定的になってきた。大阪地裁が26日、検察側請求の供述調書のほとんどを証拠採用しなかったのだ。横田裁判長は、「あらかじめストーリーを描き、検事が誘導した可能性が高い」と、大阪地検特捜部の捜査手法を厳しく批判したという。やっぱりねー。素人が見たって、検察はめちゃくちゃだったもの。
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20100527ddm003040108000c.html
http://www.prop.or.jp/court/2010-05-26.html

今後は、6月22日に論告求刑、6月29日に最終弁論、9月10日が判決の予定。それにしても、有力な証拠をことごとく却下されて、検察はどうやって論告求刑するんだろう。

検察がここまでいい加減だというのを世間にわからせたという意味で、村木さんの貢献度はすごく高いと思う。日頃の仕事ぶりや性格が評価されていたからこそ、たくさんの人が裁判を支援し、取調べ時に検察側に誘導された証人たちも、裁判では一転して真実を訴えたのだろう。

でも、こんなひどい捜査がされたのは「たまたま」ではなく、特捜部の体質によるものが大きいみたいだ。郷原信郎さんは著書『検察が危ない』(ベスト新書)のなかで、特捜部の問題点をいろいろあげている。

特捜部の生活というのは、休みもプライベートもまったくない。自分で考えて判断するのは、部長、副部長、主任検事まで。他の検事は、指示されるまま取調べを行うだけだというのだ。ということは、検事さんたちは、真実を調べるのが仕事ではなく、上司に「こういう供述をとれ」といわれたことを実行するのが仕事ってことになる。

さらに、郷原さんの指摘で納得したのは、「人質司法」の問題点。日本の刑事司法は、裁判中心ではなく、検察の捜査中心で判断が完結するシステムになっているため、「常に自白をした者が有利に扱われ、否認、黙秘した者はとことん不利に扱われる」らしい。自白をしなかった鈴木宗男氏は437日、佐藤優氏は512日拘留された。これって、もし無罪だったら、とんでもない話じゃない?

いったん身柄が拘束されると、すべて事実を認め、検察官の考えるとおり罪を認めない限り、必ず「証拠隠滅の恐れがある」ということになり、身柄拘束が続くという。

郷原氏は「極論を言えば、自分は本当は犯罪をしていなくとも、検察官の思うとおりに自白したほうが賢いのである」といっている。そんなのって絶対おかしい。

検察の問題点を正す立場のマスコミだが、捜査に批判的な記事を書こうものなら、特捜部の幹部が相手にしてくれなくなる。司法クラブ記者にとって、いちばんの出番は、社会的注目を集める「強制捜査着手」の記事。そんなわけで、日々特捜部の動きを追いかけ、結果的に従軍記者の記事のような提灯記事を書くことになる。

被告を守る立場の弁護士も無力だ。検察と対決すると長期の身柄拘束につながり、さらに裁判でも検察の主張を丸呑みする裁判所が多いため、被告人を説得して、検察の主張を受け入れさせる見返りに「捜査を拡大させず、早期に決着させる」「実刑を求める求刑をしない」といった検察との迎合路線を探ることになるという。

特捜部は、社会的に影響力の大きい人を狙うわけだから、捜査はもっと慎重にやってもらわないと困る。殺人とか強盗とかの取調べはともかく、とりあえず、特捜部の捜査だけは早急に可視化すべきなんじゃないかな。

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