ロゼッタストーン日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 9月13日(月) ロゼッタストーン日記

<<   作成日時 : 2010/09/13 23:30   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

電子書籍について、他の版元からまた意見をもらった。

いま検討している印刷会社の電子書籍の場合、まだダウンロードはできない仕組みで、パソコンやiPad、iPhoneなどのオンライン上で読むらしい。となると、その会社のサーバがダウンしたり、その会社が電子書籍事業から撤退した場合、本が読めなくなってしまう可能性もあるというのだ。指摘してくれた版元は、研究書を販売している会社で、「ずっと読み続けられない可能性があるなら、値段は10分の1でもいいぐらいだ」という。なるほど。

一方で、先日意見をくれた別の版元は、「総合的に赤字にしたくないので、電子書籍だからといって値引きはしたくない」という。いくら時間をかけて本をつくっても、売れなければ自分たちの人件費が出ないどころか、印刷費も持ち出しになる。できることなら少しでも利益を得たいという立場もわかる。出版事業を継続するために、どこも「儲けたい」というより「赤字を出したくない」のだ。

神戸女学院大学文学部教授の内田樹(たつる)氏は、『街場のメディア論』(光文社新書)のなかで、“電子書籍が読者に提供するメリットの最大のものは「紙ベースの出版ビジネスでは利益が出ない本」を再びリーダブルな状態に甦らせたことです”と書いている。また、“電子書籍と紙ベース書籍の最大の違いは、電子書籍は、読者が本を読むことから受ける利益を、それ以外の関係者たちの利益よりも優先的に配慮しているということ”だとも述べている。

つまり、紙ベース書籍には、著者や、出版社や、取次や書店の利益がのっかっているってことですね。まあ、そういう商売だから、当たり前なのだけど。

ただ、内田氏にとって、書くことの目的は「生計を立てること」ではなく、「ひとりでも多くの人に自分の考えや感じ方を共有してもらうこと」なのだとか。彼はネット上で公開した自分の文章については「著作権放棄」を宣言し、引用、複製が自由どころか「僕の書いたものをそのまま複写してご自分の名前で発表していただいても結構です」とまで言い切っている。

そんな内田氏だが、最近は売れっ子で、たくさんの出版社からこなしきれないほどの原稿を頼まれているようだ。印税も相当もらっているに違いない。

“物書く人間がそれで安定的に生計を立てようと望むなら、まずなすべきことは、ひとりも漏らさない課金システムをつくりだすことではなく、ひとりでも多くの読者を得ることだ”と内田氏は言う。最近流行りの「フリー」の発想に近いかな。

ロゼッタストーンも「ひとりでも多くの読者を得ること」を最優先するべきなんだな、きっと。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
9月13日(月) ロゼッタストーン日記 ロゼッタストーン日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる