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zoom RSS 3月26日(月) 光市母子殺害事件

<<   作成日時 : 2012/03/26 23:30   >>

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先月、光市母子殺害事件で被告の死刑が確定した。光市には私の実家(山口県周南市)から30分ほどで行ける。光市の「虹が浜」にはよく海水浴に行ったものだ。そんなわけで、この事件には結構関心があったのである。

被害者遺族の本村さんの戦いぶりは見事だった。彼の真剣な発言は、被害者遺族の置き去りにされていた現状を明らかにし、犯罪被害者等基本法の制定などにもつながっていった。再婚されたそうなので、これからの人生が彼にとって平穏なものであることを祈りたい。

私は死刑廃止論者ではないし、本村さんのことは尊敬している。それはそれとして、考えてもよくわからないことがあるのだ。今回「元少年」であっても死刑判決になったというのは、本村さんが遺族で、あそこまで頑張ったからだと思われる。では、遺族が本村さんほど頭がよくなくて、自分の主張が苦手で、見た目にふてぶてしい印象を与えるような人物だったら? 同じように妻と子を愛していても、世論は盛り上がらず、犯人の罪は軽くなるのだろうか。昔は「仇討ち」を認めていたくらいだから、判決するのに被害者感情を無視できないのはわかるけど、「罪」というのは何によって決まるんだろう。

最近、遅ればせながら『福田君を殺して何になる』(増田美智子著・インシデンツ刊)、『裁判官が見た光市母子殺害事件』(井上薫著・文藝春秋刊)、『光市事件 弁護団は何を立証したのか』(光市事件弁護団編著・インパクト出版会刊)を読んだ。

福田君というのは光市母子殺害事件の犯人の旧姓(いまは大月さんという人の養子になって、姓は大月に変わっている)。『福田君〜』の本で、いちばん驚いたのは、犯人が著者の増田さんにあてた直筆の手紙の画像。彼は当時27歳。まだ一面識もない増田さんに出した返事らしいのだが、文面がまるで小学生のような幼さなのだ。女の子のような丸い細い字体。ペンギンの絵…。頭の中で勝手に描いていたふてぶてしく残虐な犯人像とのギャップに戸惑った。

この本は、少年犯罪なのに勝手に実名や顔写真、手紙の内容などを掲載したというので、光市事件の弁護団から出版差し止め要求を出され、現在裁判中だ(著者や出版社は、「福田君」の同意を得ていると主張。5月に判決が出る模様)。

「元少年」についてはいまも匿名で報道しているところがある。少年法の理念を尊重するというのと、「今後、再審や恩赦が認められる可能性がまったくないとは言えない」というのが主な理由らしい。

でも、どうなんだろう。今回、死刑確定まで弁護団やほとんどのマスコミは犯人を「元少年」として扱い、犯人の素顔を明らかにしなかった。弁護団の出した本を見ると、それぞれの弁護士は、それなりの正義感を持ってこの裁判に参加している。が、結果的には死刑という、「元少年」にとっては最悪の判決だった。

むしろ、犯人がどんな人物で、何を考え、どんなふうに成長してきているのかといったことをすべて明らかにしたほうが、この人物を死刑にすることの意味について、真剣に考えられたような気がする。少なくとも私には、弁護団が出した本の中のどんな主張よりも、『福田君〜』の本に掲載したあった手紙の写真のほうがインパクトが大きかったのだ。

その本を出した著者と出版社が弁護団に訴えられているというのも、皮肉な話だなあ。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
この事件について、わたしも深い関心があります。

わたくしも死刑廃止論否定の日本国民の一人。死刑は存続させなければならない。

福田(事件を起こした時の名前は「福田」だったのでこう書きます)は、生きるためならなんでもする男と思っています。命乞いするためなら何でもやる。どんな手法を使っても・・・・そして、念願叶ってシャバに出てきたら、再び「強姦、殺人」を起こすであろう人物。

>犯人が著者の増田さんにあてた直筆の手紙の画像。彼は当時27歳。まだ一面識もない増田さんに出した返事らしいのだが、文面がまるで小学生のような幼さなのだ。女の子のような丸い細い字体。ペンギンの絵…

これは、福田が、命乞いのために何でもやる、その一環、そう思えば理解しやすい。と言うのは、それが記事となって福田の起こした「殺人、強姦」がとん挫し、話題をすり替え「福田君を殺して何になる」という方向にできれば、しめたもの。
 そういうきめ細かな計算があることは容易に想像が付く。

 
「心の殺人」
2012/03/27 11:31
 字数制限があったので。。。続きです。
それに、『福田君を殺して何になる』が売れれば、著者だって「儲け」になる。一挙両得というスローリー。

増田美智子さんも商売の皮算用を計算している。「福田を儲けの対象としているのだ」

突飛な事を言って、世の中に存在感を知らしめるのは、いつの世の中も同じ。この事件の差し戻し審判のときの、あの「どらえもん」も同じ手法。すべて、自分の懐を豊かにすることがベース。

話戻して、福田孝行は「強姦」と「殺人」を起こしたことを念頭にしないといけません。

「心の殺人」という言葉をごぞんじですか?強姦された被害者の心の内を述べた言葉です。どれだけ屈辱的であるか、また、人に言えない一生の苦しみであるか?
 福田は強姦という心の殺人をした。木村さんの奥さんが生きていても「殺人」をしたのです。
「小林美佳」さんってご存知ですか?」「性犯罪被害にあうということ」の著者です。読んでみてください。

次に、木村さんの弁護をし犯罪被害者の権利を作った弁護士さんを御存知ですか?「岡村勳」弁護士。かれは97年までは過激な死刑廃止論者だった。97年に総会屋に奥さんが殺されて以降、死刑推進論者に変わった。日弁連副会長だったか?自分の家族が殺されたと言うこと、被害者にとってはそれだけです。
 きれいごとではない、それを商売のネタにするのは「クズ」としか思えない。
 一連の本の著者、クズかごに入れたいくらいだ
「心の殺人」
2012/03/27 11:33
あの幼稚な手紙は、「かわいい」わけではなく、正直少々不気味で、わざとという感じには見えませんでしたね。それほど頭のいい男性ではないように思います。あの著書に関しては、賛否両論あるようですが、生の情報(顔写真や直筆の手紙など)というのは理屈抜きで大きなインパクトを与えるなあと感じました。だからこそ事件報道では匿名にするかしないが大きな問題になるのでしょうが…。
ロゼッタ
2012/03/28 10:53

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