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<<   作成日時 : 2012/09/11 22:19   >>

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◆『日本2.0 思想地図β 第三巻』(genron)の常岡浩介氏の記事「勝機はインド以西にあり…」について

『日本2.0 思想地図β 第三巻』という分厚い雑誌をちょびちょびと読んでいる。この中で提唱されている新憲法も面白いのだが、憲法の話は短く紹介するのが難しいので、今日はその中の常岡浩介さんが書いた記事について。

常岡さんというのは、以前アフガニスタンで人質になったジャーナリストである。記事を読むと、昨年11月から12月にかけてアフガニスタンを取材し、タリバン幹部にインタビューするなど、海外での取材活動を再開しているようだ。

イランの核兵器開発疑惑について、常岡氏の指摘はこうだ。

イラク戦争で、サダム・フセインがIAEAの査察を受け入れず、大量破壊兵器開発疑惑に十分に答えなかったのは、米国やイスラエルへの敵意によるものではなかった。米軍に逮捕され、イラク新政権に引き渡されたサダム・フセインが証言したのは、「すでに丸裸にされていることをイランに知られるわけにはいかなかった」という内容だった。(中略)今回のイランの核疑惑についても、イランによって米国よりも、イスラエルよりも、実はペルシア湾をはさんだサウジアラビアの方が、よりすぐそばにある脅威だということを、専門家はあまり指摘しない。(中略)イランはサウジアラビアへの対抗上、自国に脅威とされるべきものがないということを明らかにできないのだという。そのため、たとえ、米国やイスラエルに敵視されても、「核兵器を開発しているかのように」振る舞わざるを得ないというのだ。
(以上、記事の一部を引用)

常岡氏によれば、イランの最高指導者、ハメネイ師は、核兵器の使用だけでなく、保有、開発まで含めて、イスラム法に反するというファトワ(宗教令)を繰り返し、発しているそうだ。イラン・イスラム革命体制では、ハメネイ師のファトワは強い拘束力を持つので、これに逆らって核兵器を開発できるような組織は存在しないという。へーえ、そうなのか…。

イスラムの世界の人たちが日本好きというのは、よく報じられるけれど、常岡氏が誘拐されたときには、イラン国営放送の日本語放送「ラジオ日本語」で、日本人ジャーナリストが誘拐された事件を報じていたのを聞いたそうだ。イランは日本語放送に力を入れていて、イラン国営放送の日本語サイトでは、「日本 犬猫が夜八時に就寝しなければいけない法律成立」といったニュースまで報じられているという。これは日本の猫カフェの営業時間が規制されたニュースのことらしいけど、そんなことまで伝えているのか! と驚く。

昨年2月、タリバンの元外務大臣、ワキル・ムタワキル師が京都を訪れたという。師を招聘したのは、同志社大学に設置されたアフガニスタン平和・開発研究センターで、そこで開かれたクローズドセッションで、師は「日本には(アメリカとタリバンとの)和平プロセスへの支援をお願いしたい」と語ったそうだ。常岡氏がアフガニスタンで取材したタリバン幹部、ザイーフ師も「日本が提示してくれる和平案であれば、それは彼ら(タリバン指導者)にとって受け入れやすいはずです」と述べたという。

日本にタリバン幹部を招いた仕掛け人は、外務省中東第二課の高橋博史参事官(当時、現・国際情報官)。高橋氏は、タリバンを含むアフガニスタンのあらゆる勢力のトップとサシで話ができて、「世界で一番アフガニスタンに詳しい」とまで言われる敏腕外交官だそうだ。官僚というと、最近はバッシングされてばかりだけど、既得権益だけを守ろうとしている輩はともかく、こういう頑張っている官僚の活動は、もっと評価してあげたほうがいいかもね。

常岡氏は「世界のほとんどの国が血塗れの手をしているのに対して、ほとんど日本だけが手を汚していない。そういうわけだから、タリバンを含むアフガニスタンのあらゆる勢力が日本大好きなのは、当然というべきなのだ。アフガニスタンに関して、私たちは莫大な、外交上の資産を持っていると言っていい。実は、そういうふうに日本が和平に貢献してきた友好国はアフガニスタンだけではない。ボスニアも、カンボジアも、東ティモールも、日本の努力で和平を実現できたと言っていい。スリランカでは日本の和平工作は実を結ばなかったが、努力は知られている」と述べている。

常岡氏によれば、日本は「向こう三軒両隣では評判が悪いが、インド以西では悪い感情をまったく持たれていない」という。常岡氏は、日本の新聞やテレビ、雑誌から海外の話題がどんどん減っていることを憂慮し、「近年の日本にとっての世界とは、向こう三軒両隣だけになってしまったように感じる」と、日本人が内向きになっていることを嘆いている。

日本のことを好きだと思ってくれている海外の国が意外に多いことは、昨年の大震災での援助の多さでも実感できた。これは、現地で頑張ってきた日本人たちのおかげだろう。最近の日本の政治家たちは、身内との争いに明け暮れている感じがするけれど、優秀な官僚を使いこなして、もっといろんな国とのつながりを深めてくれるといいのになあ。

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