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zoom RSS 1月24日(木) 「絆ストレス」感じてる?

<<   作成日時 : 2013/01/24 23:30   >>

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『絆ストレス』(香山リカ著・青春出版社)という本を読んだ。香山氏によれば、大震災以降、「絆ストレス」を感じて診療室にやってくる人が増えているのだという。「自分は結婚もしてないし、誰ともちゃんとした絆が結べていない」「家族の絆が大事なのに、夫は自分をほったらかし。絆を結べない夫となんか、一緒にいる意味がない」など、世の中が「絆」の必要性を強調する分、自分にはそれが欠けていると悩んでいる人が多いというのだ。

そういえば、一昨年の「今年の漢字」が「絆」に決まった頃から、私も「絆」という言葉が苦手になった。絆、絆って言われるとなんだか縛られちゃうイメージ。震災直後のACのコマーシャルもそうだったけど、あまりに強調されると「わかってるからもういいよ」という気持ちになってしまう。絆って無理につくるものじゃなくて、気がつけばいつの間にか結ばれている…、そういうものだと思うんだけど。なーんて、反抗的になっている私も、もしかして「絆ストレス」にさらされているのかしらん?

香山氏は、ツイッターやフェイスブックなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス) に振り回される女性や、ママ友の絆に縛られて苦しむ女性、母娘の葛藤の例などをあげ、強すぎる絆に悩むケースも多いことを紹介している。戦後の日本人は、「大家族」や「関係の濃い村社会」などから離れ、プライバシーのある生活を求める傾向が強かった。いまは「孤独死」などが問題になり、「絆を取り戻そう」という声が大きくなっているが、そうは言っても皆が昔と同じような生活を望んでいるわけでもないだろう。

絆が弱いと孤独に悩み、絆が強いと息苦しく感じてしまうのが人間。結局、「わずらわしくてもストレスからうつ病などになってもじっと耐えて、いざというときのために日ごろから地縁、血縁を大切にしておく」のか、「日ごろはわずらわしさを避けて都市型の生活をエンジョイし、いざというときには潔く孤独死なども受け入れる」のか、ふたつにひとつだと香山氏はいう(ちょっと極端な気もするけど)。また、無理に強い1つの絆を作るよりも、ゆるやかな10の絆を築いてはどうかと提唱している。

……というような『絆ストレス』の本と並行して読んでいたのが、『ご近所の公共哲学』(小川仁志著・技術評論社)という本。小川氏は政治哲学者で、NHKの「ハーバード白熱教室」で人気を博したマイケル・サンデル教授と同じコミュニタリアニズム(共同体主義)の考えの持ち主だ。実は、ロゼッタストーンWEB「理想国会」で、来月2日、小川氏の話を聴くことになっている。

小川氏は、市場でも国家でもない第三の領域として、できることは自分たちでやっていこうよ…という「公共哲学」を推進する立場で、シェア(分かち合い)を基本としたコミュニティ構想を提案している。それは昔のムラ社会の閉鎖性のような「濃密さ」を回避した、「新しい親密さ」によって築かれる世界だという。そこでは「絆ストレス」は生まれないのかな。

先進国で資本主義が行き詰まりを見せているいま、政治家もなかなか国の未来像を語ることができないでいる。そういうとき頼りになるのは、やっぱり哲学者じゃないかしら。小川氏がどんな国の「未来像」を話してくれるのか、とっても楽しみでわくわくしている。

※2月2日19時からユースト中継もする予定です。ユーストリームの「理想国会」で検索してみてください。電波状況により、画像や音声が荒れる場合もありますので、ご了承ください。

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