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zoom RSS 3月31日(日) 『凶刃』著者の裁判は敗訴でした。

<<   作成日時 : 2013/03/31 23:30   >>

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『凶刃』著者が、息子さんを殺した犯人が入院していた病院を訴えていた民事裁判は、著者の完全敗訴だった。
KBSニュース  http://www.ksb.co.jp/newsweb/indexnews.asp?id=33644

著者、矢野さんの息子さんが、通り魔に刺殺されたのは2005年12月6日。会社の経営は順調、2人のお子さんは非常に優秀で前途洋々…と、幸せだった家族があっという間に奈落の底に突き落とされた事件だった。たまたま私が矢野さんと顔見知りだったことから、弊社でそのことを綴った本を出版することになった。著者はその後の経過をずっと「ロゼッタストーンweb」で報告している。
http://www.rosetta.jp/kyojin/index.html

私は自分自身がそそっかしくてミスの多い人間なので、病院のミスをことさらにあげつらう事には反対だ。人間は必ずミスを犯すものだし、それをいちいち咎めていては、医師になろうとする者がいなくなってしまう。

が、今回の裁判で著者が問おうとしたのは、やむを得ない過ちとは性質が違うように思う。加害者は病院に入院中だったが、ノーチェックで外出していた。事件の日も、殺人を犯したあとで、普通に病院に戻った。次の日、同じ服装でまた外出したところを警察に逮捕された。加害者は数日前に、イライラから「根性焼き」としてタバコの火をほおに押し付けたため、顔に目立つやけど痕があったが、病院側は誰も顔の傷に気づいていなかった。事件前、「中断による攻撃性の亢進に留意すること」といわれている薬を中断したにも関わらず、経過観察が不十分で、患者の「先生に会いたい」という要求にも応えていなかった。これって、「放ったらかし」状態で、入院している意味がないような気がする。

今回の裁判は民事裁判で、刑事責任を問うものではない。それでも「病院側の過失はない」と判断されてしまうのだから、医療裁判というのは本当に患者側に不利なんだなあ…。

矢野さん夫妻は、猛勉強して専門知識を身に付け、正面から病院の過失を訴えた。奥様が薬剤師だったこと、矢野さんが会社経営者で比較的時間とお金に余裕のある立場だったからできたことで、普通の人には無理だろう。日本の精神医療をよくすることが、亡くなった真木人さんの死を無駄にしないことだと信じての、執念の行動でもある。

矢野さん夫妻は、控訴して戦い続けるそうだ。最高裁まで戦いぬく覚悟である。高裁への控訴の印紙代は198万7500円だったという。控訴するとそんなにお金を取られるんだ、と驚いた。これに弁護士費用がかかるわけだから、裁判で戦い続けるというのは、なんとお金がかかるのだろう。貧乏人だと正義を訴えることも難しいのね…。

医療裁判というのは、非常に専門的な裁判だ。裁判官は、常時何十件もの案件を抱えているので、じっくり勉強する時間はないと思う。医療裁判や、経済関係の裁判は、第三者の専門家を裁判員にする裁判にすればいいのに。最近の私は少々裁判官不信である。

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3月31日(日) 『凶刃』著者の裁判は敗訴でした。 ロゼッタストーン日記/BIGLOBEウェブリブログ
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