ロゼッタストーン日記

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zoom RSS 5月11日(土) 出版業界でも突然逮捕されちゃう!?

<<   作成日時 : 2013/05/11 21:03   >>

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元銀行員、佐藤真言氏の『粉飾』(毎日新聞社)を読んだ。以前、『四百万企業が哭いているードキュメント検察が会社を踏み潰した日』(石塚健司著) という本について紹介したことがあるけれど、 あの事件の当事者が書いた本だ。

※以前のロゼッタストーン日記 http://rosettas.at.webry.info/201210/article_2.html
※『粉飾』 http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784620321905

佐藤氏は、中小企業の経営者に寄り添った仕事がしたいと、大手銀行をやめて経営コンサルタントになった。赤字決算だと銀行がお金を貸してくれないため、中小企業では粉飾決算(数字を操作して黒字にする)ケースが非常に多いのだという。佐藤氏は、粉飾決算をしていても、今後の努力でなんとか再生できそうな会社については当面の粉飾を見逃し、徹底的なコストの削減などをアドバイスしていた。お金が借りられなくなれば、その会社はたちまちやっていけなくなってしまうからだ。

粉飾決算でその会社がお金を借りたといっても、佐藤氏が手にしていたのは毎月の顧問料だけで自分が利益を得たわけではない。それでも詐欺罪に問われ、一審、二審とも2年4ヶ月の実刑判決だった。(現在上告中)

※佐藤真言さんを応援する会 http://www.supportingsato.com/

ロゼッタでも、以前資金繰りに困ったとき、銀行にお金を借りようとしたことがある。が、粉飾していない決算書を堂々と見せたら、つめたーく断られてしまった…。唯一貸してくれたのは、日本振興銀行。この銀行は、中小企業のための融資を売りにしていたが、創業者の木村剛氏らは銀行法違反で逮捕され、銀行は経営破綻してしまった。木村氏は懲役1年執行猶予3年の有罪判決を受け入れ、ウィキペディアによれば、いまは外国人留学生向けの人材派遣サービスを行っているという。

木村氏もお金が簡単に借りられない中小企業を助けたい…という理想があったのだと思うけど、実際にやっていくと、いろんな矛盾を抱えてしまったのかなあ、とも思う。機会があれば、一度話を聞いてみたい。

本当にお金が必要なのは赤字でお金が足りないときだし、たくさんの従業員を抱えている企業であれば、その人たちの生活も担っている。お金が借りられないから即、会社をつぶすというわけにもいかないだろう。お金を借りて返さないならともかく、ちゃんと返していた場合でも、詐欺罪で実刑(佐藤氏がコンサルタントをしていた衣料品製造販売会社社長の朝倉氏は懲役2年の実刑判決で服役中)。その会社が立ち直るために、一生懸命コンサルタントをしていた佐藤氏も実刑判決。なんだか、弱い者の味方をすると、損しちゃうような世の中だなあ……。もちろん、粉飾決算はしないほうがいいけどね。

※朝倉亨さんを支援する会 http://support-asakura.matrix.jp/

……と、他人事のように書いていたけれど、出版業界でも「突然逮捕」というケースはある。昨日、現代書林という出版社の元社長と元編集者に無罪判決が出た。
日経新聞ニュース(5月10日) http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1001U_Q3A510C1CC0000/

「ガンが治る」という本の内容が薬事法違反に問われていたのだが、本を出版したのは、いまほど薬事法が厳しく言われていなかった2002年。それが、2011年10月になって、今回無罪になった元社長、担当編集者のほか、のちに不起訴となったが、本を執筆したフリーライターや、契約手続きなどをしていた社員も同時に逮捕されたらしい。

※通販新聞(2011年10月13日) http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2011/10/post-946.html
※THE JOURNAL 篠田博之の「メディアウォッチ」 (2012年1月15日) http://www.the-journal.jp/contents/shinoda/2012/01/post_89.html

この本は、キトサン配合の健康食品(未承認医薬品)を販売していたキトサンコーワが制作協力したもので(通販新聞によれば、1万部発行し、5000部は現代書林が書店に卸し、5000部はキトサンコーワが顧客向けの販促品として使用した)、本の内容が薬事法違反(未承認医薬品の広告禁止)の罪に問われたのだという。

世の中には、確かに怪しげな健康本もたくさん流通しているから、読む人はしっかり内容を吟味してほしいけど、書籍を「広告」扱いされたら、本当に効果があるものであっても、情報提供できなくなってしまう。今回は無罪判決でよかったが、逮捕されたライターさんとか、本を執筆しただけなのに本当にお気の毒。

いきなり逮捕って、本当に誰の身に起きてもおかしくないのかも…。ああ、こわい、こわい。

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