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zoom RSS 3月30日(水) 絶望の裁判所

<<   作成日時 : 2016/04/01 23:48   >>

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2月26日、高松高等裁判所で『凶刃』著者の矢野さん夫妻が起こした裁判の判決が下された。

矢野さん夫妻の息子の真木人さんが突然通り魔に殺されたのは、2005年12月6日。精神科に入院していた犯人は一時外出中に100円ショップで包丁を買い、たまたま通りかかった真木人さんを刺殺した。刑事裁判では、高松地裁が被告の精神障害を考慮しつつも懲役25年の判決を言い渡し、そのまま確定した。加害者は現在医療刑務所に収監されている。

加害者が入院していた病院の対応に疑問を持った矢野夫妻は、続けて病院の過失責任を問う民事裁判に踏み切った。これは加害者の両親と一緒に病院を提訴するという異例の裁判だった。だが、高松地裁の判決は原告の全面敗訴。矢野夫妻は加害者の両親と共に控訴し、高松高裁で再びいわき病院の医療のずさんさを訴えた。しかし、今回も判決は原告の全面敗訴。矢野夫妻は上告の準備を進めている。

……というのがこれまでの流れだ。一般に医療裁判は病院側が圧倒的に有利と言われているため、厳しい判決はある程度予想していたが、判決を見て驚いたのが固有名詞を間違えていたことだ。判決では、加害者と面会し、たばこを手渡した人物が「矢野千恵」さんということになっている。が、被害者の母親が加害者と面会し、たばこを手渡すという状況は考えにくい。矢野さんに確認すると、これはやはり加害者の母親の間違いのようだ。もし、書籍でこんな間違いが発覚したら、刷直しか、何らかの形で訂正をしなければいけないレベルのありえないミスである。3人の裁判官は本当に全員判決を読んでいるのだろうか……?

⇒凶刃レポート いわき病院事件(高松高等裁判所判決)
http://www.rosetta.jp/kyojin/report94.html

最近『絶望の裁判所』(瀬木比呂志著・講談社現代新書)という本を読んだ。著者は30年以上裁判官を務め、学者に転身した人物だ。本によれば日本の裁判所の特徴は、事務総局中心体制で、上命下服、上意下達のピラミッド型ヒエラルキーなのだとか。閉ざされた狭い世界のなかで、自分の意見をはっきり持っている人物は冷遇され、事務総局が望ましいと考える方向の判決を書くものだけが生き延びる世界。……組織にはよくあることだけど、裁判官も例外ではないようだ。「白い巨塔」じゃなくて「天秤の巨塔」?
(※剣と天秤を掲げた正義の女神は、裁判の公正さを表すシンボルとされている)

ご主人の矢野さんは、判決前に病気で倒れ、現在闘病中。それでもご夫妻は上告の準備を進めている。

矢野さんの裁判を追いかけた瀬戸内海放送制作のドキュメンタリー「患者は殺人犯になった〜香川通り魔殺人 遺族の10年〜」がテレビ朝日系のテレメンタリーという番組で放送されるらしい。(東京では4月18日深夜26時21分〜)
http://www.tv-asahi.co.jp/telementary/

固有名詞を間違えるようなお粗末な判決で終わってしまっては、長い年月必死で裁判に取り組んできた矢野さん夫妻が気の毒すぎる。なんとか上告が受理されるといいのだけど。

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